pytest のドキュメントを翻訳しました

Python のテストツールに pytest があります。ここ最近、徐々にテストを書くのに慣れてきて、さらにテスト設計や知見を高めようという思いが強くなってきました。

pytest は、wikipedia:設定より規約 を設計原則とするツールです。Python は明示する文化なのでやや違和感を感じる人もいるかもしれません。さらに xUnit スタイルではない funcarg という関数の引数をフックしてリソースインジェクションを行う仕組みを提供するなど、私にとっては新たな概念を学ぶのにおもしろそうな題材に見えました。

Holger Krekel 氏と出会い

先日 PyCon US 2012 に参加して、pytest の作者 Holger Krekel 氏と出会い、話すことができました。

最初に会ったのはカンファレンスが始まる前日のチュートリアルデーで、手持ち無沙汰な様子に見えたので、ランダムデータテストのやり方を相談してみると、pytest のパラメーターテストやフックの仕組みを教えてくれました。そこで顔を覚えてもらったせいか、その後のカンファレンスやスプリントを通して、サンプル実装したコードをレビューしてもらったり、アドバイスをしてもらったりして、最終的な成果物が以下のプラグインです。

カンファレンスも彼の発表を聴講しました。

pytest ドキュメント翻訳

日本へ帰国後、すぐに pytest の翻訳を始めました。

本当は2週間ほどで完了し、4月中旬には出来ていました。その後、メーリングリストで Holger 氏と翻訳ドキュメントの公開やメンテナンスについてやり取りをして、最終的には pytest 本体に翻訳ドキュメントを取り込んでもらいました *1 。とはいえ、やはり Sphinxi18n 機能を使った方が良いかどうかを協議中だったりします。

以下で和訳されたドキュメントが公開されています。

今後のバージョンアップに伴うメンテナンスも継続的に行います。誤字/脱字、誤り翻訳などあれば、こちらまで ご連絡頂けると助かります。

*1:2ヶ月近くかかった理由は Holger 氏が5月末まで休暇中だったため