Scientific Linux 6.0 をインストールする

wikipedia:CentOS 同様、wikipedia:Scientific_Linux という wikipedia:Red_Hat_Enterprise_Linux クローンなエンタープライズ Linux があります。CentOS に比べるとマイナーな印象だったのが、CentOS 6.0 の開発が遅れたことから引き合いに出るようになりました。個人的には CentOS の危機みたいなお話は昔からよく聞くので、そうは言ってもなくならないでしょ?と思ってたりはします。

全然、別のお話ですが、最近 Google さんがいくつか API の廃止を発表するニュース *1 を見て、よく使っている何かがなくなっても代替可能なものを知っておく、つまりそういったリスクに備える心構えは大事だなと思い、インストールして環境を設けておくことにしました。

インストール

Scientific Linux - Welcome to Scientific Linux (SL) からダウンロードのリンクを辿ります。私の場合は、SL6.0 の x86_64 iso から SL-60-x86_64-2011-03-03-boot.iso を選択します。名前からレスキューディスクのように思ってしまいますが、ネットワークインストールも兼ねているようです。

インストーラーも Anaconda なので、CentOS のインストールとほぼ同じだと思います。見慣れない SL のロゴも格好良いですね。

特に何の違和感も無くインストールできます。

インストールできました。

ちなみに Python のバージョンは 2.6.5 です。

# python
Python 2.6.5 (r265:79063, Dec 14 2010, 15:24:46) 
[GCC 4.4.4 20100726 (Red Hat 4.4.4-13)] on linux2
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> 

EPEL リポジトリ追加

エンタープライズ Linux の1つなので EPEL リポジトリも活用できます。

# rpm -Uvh http://download.fedoraproject.org/pub/epel/6/i386/epel-release-6-5.noarch.rpm
http://download.fedoraproject.org/pub/epel/6/i386/epel-release-6-5.noarch.rpm を取得中
準備中...                ########################################### [100%]
   1:epel-release           ########################################### [100%]

通常のアップデートで EPEL リポジトリを使わないように設定を変更します *2

# vi /etc/yum.repos.d/epel.repo
[epel]
...
enabled=0
...

リポジトリ自動的に近くのサーバを見てくれないようなので、国内ミラーサーバ に URL を変更した方が良いのかもしれません。

*1:Google、Translate APIやBlog Search APIなどを廃止へ - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」

*2:EPEL リポジトリを使うときは yum --enablerepo=epel と明示的に指定します