ある1つの解: 次世代の基幹系オープンシステム開発に利用されるプログラミング言語は?
次世代の基幹系オープンシステム開発に利用されるプログラミング言語は?
先日のエントリの内容で、コメントを頂いた方、トラックバックして頂いた方、ありがとうございます。総括するには、私にとって難しいテーマなので、各々のエントリにコメントさせて頂きました。
はてなアンケートに投票して頂いた方、ありがとうございます。予想以上に反響があり驚いています。私なりの解釈で、結果を総括してみます。しかしながら、私は、数字の見方や洞察にあまり自信がありません。別の見解がありましたら、どうぞご指摘ください。
結論は以下になります。
- このアンケート結果は、そのまま見ても本質は見えてこない数字に思える
- Q02 の業種について、詳細な項目を設ける必要性があった
このアンケートを作る前に西尾さんのエントリを読んでいました。
読んで(アンケートの作り方が)分かったつもりになって、結果、何も分かっていなかった自分に気付きました(- -#
パッと見て、Java と VB(VB.net) が拮抗しているように見えます。ここで Q02 の業種と Q03 の未来のプログラミング言語でクロス集計をしてみます。
あなたの勤め先の業種は何ですか? x ずばり未来はどのプログラミング言語が席巻すると思いますか?
すると、SIer においては Java の得票が他のそれと比較して圧倒的に多いです。お題が「SIer で、、、」とあるので、SIer の得票を重み付けすべきと私は考えます。従って、このアンケート結果を見る限り、Java が実質上の1位であると私は思います。
VB(VB.net) に投票したのは誰かと言うと、フリープログラマが断トツなのですね。じゃあ、何でフリープログラマは VB(VB.net) に投票したのか?
これは、私には分かりません。
一般的に、と言って差し支えがないと思うのですが、SIer におけるコアな開発部分において、フリープログラマが担うケースは少ないと思います。設計だけして、実装はお任せな SIer も多いかもしれませんが、、、
しかしながら、お題の「基幹系オープンシステム」の定義がないので、その開発、本当に基幹系なの?というところが曖昧になっているのではないかと推測します。お題が曖昧では、結果のデータの解釈も曖昧になるのは致し方ない気がします。「その他」の得票数が多いのも駄目駄目なのですが(- -#
※ 私の想定していた基幹系オープンシステムの定義は別エントリで書きます
従って、このアンケート結果から VB(VB.net) を未来のプログラミング言語として評価するのは浅慮な気がします。
その他、このアンケート結果を見て、私の所感をまとめてみます。
Q01 で VB(VB.net) を利用しているプロジェクトは決して多くありません。現在、使われているわけでもなく、他に有望な言語がひしめく中で、今後ヒットするとは、私には考え難いです。C# の得票が意外に少ない気はしますが、、、
- C++ は悪評高い?
現在、利用されているプログラミング言語で1位なのに、未来のランクはかなり低いです。内訳を見てみると、現在 C++ を利用している方が VB(VB.net) へ移行したがっているようです。利用者の不評ぶりが伺えますね(^ ^;;
現在、関わっているプロジェクトでよく利用されているプログラミング言語は何ですか? x ずばり未来はどのプログラミング言語が席巻すると思いますか?
- Java 侮り難し
私は専ら LL な人なのですが(^ ^;;、Java は現代の Cobol 化しつつあると言う人がいました。しかしながら、今後もまだまだ現役であり続けると考えている人は多いように伺えます。現在においても、それが良いと認めているプログラマーが多ければ、その風潮は長く続くような気がします。
基幹系オープンシステムという分の悪さも関係しているかもしれませんが、あまり差がついていないことから、未来は Ruby がどんどんシェアを広げていくんだという印象は受けません。