プログラマは最強を目指せ

先日、同年代の元同僚と飲みに行きました。お互いの近況を話しながら、今後のキャリアプランについても話しました。

その際、元同僚から「30〜40歳でプログラムを書いていて、自身の強みになるとは思えない。だから、自分はコンサルタントへシフトしていくんだ。」というお話を聞きました。

私は今年で30歳になります。そして、今後、プログラマで生計を立てていこうと考えています。

「他社と差別化できるユニークな自社技術を持つ会社で、プログラマでずっとやっていく事は可能だと思う。実際、そんなモデルケースな人たち(プログラマ)を知っている。」

と、私は反論してみました。

以前、私は SIer で SE として、3年間、中規模基幹系システムの開発プロジェクトに携わっていました。要件定義から設計、開発、保守といった一連の流れ、システム運用や顧客のヘルプデスクなども経験しました。その後、2年間、Linux Distributor という OSS な会社を経て、それらの経験から、私は確信しています。プログラマ(実際に設計と実装が出来る実力がある人)が最強だということをです。

先日、サイバーエージェントさんが男の子牧場というモバイルサービスを提供し始めました。コンテンツ内容については、ネット上で多々言及されているので私も追及する必要はないでしょう。しかし、サービスの仕組みそのものの発想は、とても興味深いです。

おそらくこのマトリクスのアイディアは、ボストン・コンサルティング・グループが考案された PPM 分析を応用していると推測されます。

PPM分析 花形事業、金のなる木、問題児、負け犬について解説

経営者が自社の事業分析のために、好んでこのマトリクスをよく使うので、私もこのマトリクスそのものは知っていました。そして、これは経営者やコンサルタントが分析に使うものと先入観を持っていました。

男の子牧場PPM 分析を、一般人の問題分析に応用したサービスとも呼べます。そのアイディア自体は、私はうまい事考えたなと素直に思いました。

ここからが本題です。そのアイディアを使って、1〜2日で同様のサービスが既に展開されています。

「女の子牧場」は終了しました
マトリクス牧場の負荷
「牧場メーカー」というものを作ってみた

私が、プログラマが最強だと思う所以は、正しくこういうところなのです。

せっかく面白いアイディアや画期的なシステムの仕組みを思い付いたとしても、コンサルタントやマネージャの肩書を持つ人たちで、他者に抜きん出て開発するスピード感を持つ人は少ないと思います。実装は、協力会社へ丸投げで、、、とそんな事をやっているうちに、ビジネスチャンスを逃したり、誰かにアイディアを盗まれたりするかもしれません。

私の目指すプログラマとは、id:nishiohirokazuid:amachang のような存在です。今回は例として Web サービスを挙げましたが、色んな業界で、色んな業種で、色んなプログラミング言語で、そんなプログラマはたくさんいると思います。そして、きっと、そんなプログラマは最強だと思うのです。